interlude001
変わりゆく自分を望んでいた。
変わりゆく自分に憧れていた。
なのにいざ、その場所に立つと足がすくんでしまう。
夢は夢でしかないの?
見上げることに慣れてしまって、いつの間にかそれを当然と思い込んでいた。
くだらないとあれだけ憎んでいたはずなのに。
そんな中、僕は君と出会った。
僕達には、自分を変える力がある。
いつもは目を逸らしているけれど、何物にも変えがたい自分だけの力。
変えていける力を持っていることにやっと気付いた時、僕の体はもう走り出していた。
それでも、不安や戸惑い、悩みは一向に消えることが無い。
臆病な心はそのままで、目に映る世界が徐々に変わり始めて行く。
変わらない自分を痛感しながら、僕は今日もまた新しい朝を迎える。