interlude003
真っ白な空間に、一つの大きな石がある。
肌がごつごつした石には、9つの色違いの鎖が絡まっている。
3つの鎖以外に、俺がよく知っている色の鎖があった。
吸い込まれそうな青色。
それはどこまでも続く青い空に似ていた。
青色の鎖は、他の鎖と少し変な絡み方をしている。奇妙にねじれたり、他の鎖が石から外れないように巻き付いていたり。それは俺の良く知っている姿そのものだった。
この鎖のおかげで、石が上手く転がっていけそうな、そんな感じを受ける。でも、必死に巻きついていて、ひょんな拍子で緩みそうにも見える。
そんな青色を見てると、ぎゅっと胸を締め付けられる。
悲しくなるのはどうしてなんだろう?