interlude011
石が転がる。
その間にも、絡みついた鎖は徐々に姿を変えて行く。偏ったり、余計がんじがらめになったり、ひびが入ったり。
傷一つなく転がっていけるはずなんて、ない。
わかってた、わかってたよ、最初から。
でも、胸が絞めつけられるほど痛くて悲しいのは耐えられないんだ。
ちぎれそうになるその身体を、必死に繋ぎ止めてもらう。
どうしてそんなにこの石にしがみついていたいの?
どうしてみんなと転がっていたいの?
――だって、これしかないから。
それが、ロックンロール。