「こんにちは、お元気ですか?
時が経つにつれて、君との距離もだんだんと離れて行くのを実感します。
当たり前のことなんだけど、少し悲しいような、僕が僕じゃなくなってしまうみたいで不安に思う時もあります。
でも、僕も少しずつ新しい自分を見つけて先に進んでいる最中です。
最初は君のことが大嫌いだったけれど、今の僕はもう許せるようになりました。
君といた日々を後悔なんて一つもしていません。むしろ君がそばにいてくれたからこそ、僕は今日、この場所に立てているんだと本当に思います。ありがとう。
何度も後を振り返って君の面影を目で追い駆ける時もあるけれど、いつでも君が後で僕のことを見守ってくれているって解っているから、寂しくはありません。
このまま歩き続けたその先で誰に出会うのか、何が起こるのかは僕も知りません。ただ僕は少しでも強くやさしい人間になれるように、願いを胸にこの道を進んでいます。
目の前の問題で頭が一杯になってどうすればいいのか解らない時にも、そばに君がいる。そう心の中で唱えればどんな難関にも立ち向かえそうな気になれます。
けれど時間と言うものは残酷で、君のことを思い出せなくなる日もいつか訪れてしまうでしょう。仕方の無いことだけど、別れは必ずやって来るもの。
だから想い出が消えてなくなってしまう前に、ここに形としてしたためて。
大切なものを遺しておけば、いつどんな時だってまた思い出せるから。
僕が君でいた時間を。
心配しないで、君はいつでも僕の中にいる。僕を形作る全てのものに君が宿っているんだ。頭のてっぺんから足のつま先まで。細胞一つ一つに。そして、心の中にも。
これからも君と一緒に生きて行くよ、僕にできる全てのことを捧げて。
僕が僕らしく僕であるために。」