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   interlude004

 この世界を作り出したのは自分自身なのかと感じる時がある。
 僕がいてこの世界は成り立っているの?
 それとも現実が先にあってそこに僕が生まれて来たの?
 そんな後先を考えるだけで心の持ち様は大きく変わる。
 目の前にいる人達に本当に僕と同じように命があるの?生きてるの?
 もしかして誰かが用意した紙上の物語の上に僕はいるんじゃない?
 なんて危険な錯覚をしてしまいそうになるほど、現実と空想、僕との境界はあやふや。
 でも、日常に埋没して何も感じられなくなる前に痛みが向こうからやって来る。
 それは心の痛みだったり、肉体的な痛みだったり。
 そして悲しい気持ちが襲って来ると共に、気付く。
 何にしろ僕の生きる現実はここにあるって。
 ――生きている限り、決して逃げられない。
 だから周り続ける世界と同じ速さで、転がって行くしかない。
 嫌なことはたくさんあっても、僕はこの世界を愛しているから。


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